大学院生のキャリア設計に役立つ本

大学院生や院への進学を考えている学部生に役立ちそうな本を紹介しようかと。

とりあえず思いついたものを挙げてみましたが、適宜追加しようと思います。

ちなみに以下の本の著者でtwitterなどを利用されている方もいらっしゃるので、そういった媒体で情報を得るのもよいかと。


理工系&バイオ系失敗しない大学院進学ガイド―偏差値にだまされない大学院選び

理工系&バイオ系失敗しない大学院進学ガイド―偏差値にだまされない大学院選び

大学院の選び方だけでなく、大学院進学すべきかどうかについても様々な観点から考察されており、非常に参考になります。

冒頭に、大学院選択のケーススタディが何例かあり、その後で重要な要素を一つずつ検討する形式。

まずは大学院進学のリスク・デメリットについても詳細に検討している本書を読むのがよいかと。


大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

大学院生向けの就職情報サイトを運営しているアカリクが出版している本です。

就職活動に関する一般的な話から、専門知識を学んだ大学院生が企業選びや面接時に心がけるべき点まで内容は多岐に渡ります。

すでに学部生向けの就活本を読んでいる方は、それらと重複する部分が多いので必要ではないかもしれませんが、大学院進学後に初めて就職活動をする場合には参考になるのではないかと。


博士漂流時代  「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)

著者の榎木さんは、上記『失敗しない大学院進学ガイド』の著者の一人でもあります。

博士のキャリア設計の難しさや多様な進路の存在について、統計データなどに基づき解説してあります。


博士号の使い方

博士号の使い方

大学院生が集まってできたベンチャー企業リバネス」が編集したキャリアの本。

様々なキャリアパスの人にインタビューし、それをまとめてあります。

この本以外に『「博士号」の使い方2』、『好きになったら博士~博士号の使い方WOMAN~』も発売中。


博士号を取る時に考えること取った後できること―生命科学を学んだ人の人生設計

博士号を取る時に考えること取った後できること―生命科学を学んだ人の人生設計

この本も博士(修士)取得者へのインタビューが中心。アカポス(日本or海外)や、企業研究員、ベンチャー社員、翻訳者、特許審査官など様々。

著者のお二人も学位取得後にそれまでと異なるキャリア(コンサルタント等)を積んでいます。

冒頭では博士取得者の人数や収入などに関する考察も。


海外に出るべきか、大学院で研究室を変えるべきかなど進路に関する様々なアドバイスが。平易な文章で読みやすく、内容も濃いのでお薦めです。

ちなみに白楽ロックビルさんは、この本以外にもキャリア設計に関する本を執筆・翻訳されています。


理系大学院留学―アメリカで実現する研究者への道 (留学応援シリーズ)

理系大学院留学―アメリカで実現する研究者への道 (留学応援シリーズ)

実際に留学した人の体験談が多数。この本で取り上げられているのは語学修得などではなく、研究に打ち込むために留学した人達です。

留学を考えた動機や具体的な手続き、現在のラボとの折り合いの付け方など参考になる話が多かったです。


就職四季報 2012年版

就職四季報 2012年版

就活生御用達の本ですが、巻末の方に、修士・博士を採用している企業のリストもあるので、院生の進路設計にも役立つかと。


〈関連するtogetterのまとめ〉

理系からの公務員就職
博士のキャリア設計
研究者の職探しと派遣労働について


〈関連リンク〉

TOP - 大学院生(修士/博士)ポスドクの就職・転職情報サイト「アカリクWEB」