国民の声

蓮舫氏をtwitterでフォローしていたら、「国民の声募集!」みたいなつぶやきがあったので、覗いてみました。
https://koe.openlabs.go.jp/


元々各省のHPの「ご意見募集」からいろいろクレームを送信していた私のような人間にとっては非常にありがたい制度。
どれだけ国政に反映されるかは分からないですが、省庁のHPから投書するのと違い、他の人も閲覧できてコメントが付けられるし、サイト側が賛成の票の多い順にリスト化したりするので、ある程度は実効力が期待できそうです。


制度的にもありがたいんですが、サイトのシステムも比較的使いやすく、感心しました。
まだまだ改善の余地もありそうですが、このようなサイトが常設されればいいのに…という感想。
(このような企画は過去にもあったみたいですが、今回も期間制で10月14日まで)


ま、そんなわけで都合のいい発言場所が見つかったんで、いろいろと書き込んできましたよ!
最初のうちはどのように書いたらいいか悩みましたが、何件か提案するうちに「国民の惨状を強調し、あたかも全て政府のせいであるかのように書く」みたいないやらしいテクニックが身についたので、いくつかのアイディアに関してはかなりの賛成票が入った模様。
…このまま修練を積めば「プロ市民」になれるんじゃなかろうか?(なってどうする)


基本的にこのブログで書いてたような、大学院教育や労働問題に関する提案をしてきたのですが、最近興味を持ったインターネット選挙活動やインターネット投票に関しても提案したら反響が大きかったです。
「インターネット選挙活動」はおおむね好意的な意見が多かったですが、「インターネット投票」に関しては完全に賛否両論でしたね。
反対意見を読んだら、自分が想定してなかった問題点などが指摘されていたので勉強になりました。
正規雇用者の雇用保護規制緩和」に関しても同様。
自分のアイディアの問題点が分かるという意味でも、こういうサイトは価値が高いなと思いました。


ただ一つ思うのは…参加人数が千人強ってのはどうなの?
サイトでも指摘されてるようにPRが弱かったんでしょうか?
1億3千万人弱のうちたった千人ではねぇ…わずか0.001%ですから、ちょっと「国民の声」というには物足りないような。
しかも千人が登録しているといっても、登録だけしてほとんど利用していない人や、他人のアイディアに投票するが、アイディア提案やコメントは一切書かかない人が多いと考えられるので、実際に意見を書き込んでいる人間は100〜200人くらいでしょうか?
しかも一部の人間(私含む)が10件も20件も提案しているので、10〜20人くらいのアイディアで全体の半分くらいが占められてそう。
そこまで少ないとどうしても意見が偏ってしまうのではないかた、と危惧しています。


まぁPR不足が一番の原因なんでしょうが、普段政治の話にやたらとクビを突っ込み、積極的に政府批判をしている人が、意外とこういう企画に興味を示さなかったりするんですよね。
「文句が言いたかっただけ」なのかな?だとしたらどうしようもないですが…
どうもそういう人は「どうせ政府(官僚)は自分の意見なんか聞いてくれない」と思っているような気がします。
でも本当にそうでしょうか?


確かに政治家や官僚の中には、自分の利益以外はどうでもいいという人もいるでしょうが、苦労が多い割に特別報酬が多いわけでもないので、あえて政治家や官僚をやってる人の多くは、「どうにかして日本を良くしたい」と真剣に考えていると思うんですよね。
では彼らが真剣に国を良くしようと考えているのにちっとも良くならない(失礼w)のは何故か?
それは情報が足りないからだと思います。


政治家や官僚、特に官僚には優秀な人が多いと思いますが、どんなに優秀でも外部の組織の内情を正確に把握することは困難です。
やはりその組織の内部にいる人間でないと、正確な内情は分からないと思うのですが、今まではそういうインサイダーからの情報を十分に集めずに政策を策定し、ことごとくコケてきた、ということなのだと思います。(辛辣ですみませんが)


たぶんこの「国民の声」みたいな企画が出てきたのは、そういう要望があったという理由もあると思いますが、官僚の方が必要性を認識して開設を決めた、という部分が大きいんじゃないでしょうか?
(そうであって欲しいと願うが、甘いかもしれないw)
まぁ私はそんな風に考えているので、実際に政策の策定に役立つような情報であれば、目を通してくれるだろうと楽観的に考えているわけです。
…甘いかな?w


おまけ

別サイトに政治関係のリンクを貼っておきます。

最近私が参考にしているサイトなど。

政治関係リンク - jotunの覚え書