研究室を決める前に

「明日書く」と言いながら数日放置してましたが、とりあえずtwitter切り貼り日記の第一弾。
東大とお茶の水大学の研究スペースを比較したツイートが流れてきたので、研究室選びに関して一考察を。
まぁ「研究室の選び方」に関してはweb上にかなり情報があると思うので、いろいろ検索してみるといいと思います。
ただし私の持論は、「就活だろうが研究室選びだろうが、世慣れてない人間は失敗する」です。
情報を集めることはムダではないと思いますが、ある程度世間に揉まれて、「人を見る目」や「自分の能力の限界」、「自分が真に望むもの」などが理解できてないと、適切な選択をすることは難しいと思うのです。
そういったことを短期間で身につけることはできませんが、自分が箱入りだという自覚のある人は、(親から十分な仕送りをもらっていたとしても)積極的にバイトなどをして、ある程度世の中(の理不尽)に慣れておくべきでしょう。


(以下、twitterで呟いた内容)


興味深い。私立大の研究室も大概後者のようになる。 @arcatdmz 比較画像; 東大: http://twitpic.com/1lpcnm お茶女: http://twitpic.com/1lozny


以前いた私立大のラボは、人数の割に研究室がせまくて、結構混雑していたけど、学内の研究所にも部屋があったのでどうにかなってた。今はそちらの部屋は使えなくなったので地獄の形相。今いる国立大は、研究室に個人の机が確保できるし、実験室もそれほど手狭ではないの助かってる。


まぁ国立大でもかなり格差があるでしょうが…iPS細胞の山中先生は、NAISTから京大に移られた時、「研究スペースが3分の1になった」と嘆いておられたそうな。今は新しく研究所ができたから贅沢にスペースを使えるんでしょうけどね。それにしてもNAISTは研究環境としてはいいよなぁ…


研究室が狭くて人が多いと集中できないし、実験機器に人が群がると順番待ちなどで好きな時に使えず、生産性も下がる。研究室を選ぶ時はそこら辺も勘案すべき。


しかし「人数の多いラボと少ないラボのどちらがいいか?」って問題は微妙。前者だと先述のように実験機器の順番待ちがあったり、教授の指導がいい加減だったりするが…反面、先輩や同級生の手助けが得られやすい。後者は良くも悪くも教授と濃密な時間を過ごすことになるので、相性の良し悪しが問題に。


私の印象としては「人数の多いラボ=ローリスク・ローリターン」「人数の少ないラボ=ハイリスク・ハイリターン」って感じ。


それにしても、教授とちゃんとコミュニケーションの取れる学生ってなかなかいない。原因は学生のコミュニケーション力不足、年齢差、大学教授の人格に問題、などいろいろある。大概の場合、教授と辛うじて意思疎通できる助教ポスドク、DC学生が他の学生と教授の「通訳」をすることになる。


問題発言だが、ずっとアカデミックにいた教授の半分以上は、他人とまともなコミュニケーションが取れない。社会経験のない学生がいきなりそういう人間と対峙するのが大学院という場。修羅場と化すのは必然。