16歳のハローワーク
- 作者: 村上龍,はまのゆか
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/03/25
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以前話題になった『13歳のハローワーク』の続編とのこと。
うーん…「普通の高校へ行くか高専へ行くか」とか「大学へ行くか専門学校へ行くか」とか、そういう話なんですね…
確かに重要かもしれないけど、正直ちょっと肩すかしをくらった気が。
- 作者: 村上龍,はまのゆか
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
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今の時代、会社に入っても潰れるかもしれないし、自分なりのキャリア設計を持っていないと危険ですよね。
でも日本の学校ではそういうことを考えさせる機会がほとんどない。そこが大きな問題なんじゃないでしょうか?
正直、中学生くらいだと、「なりたい職業は?」と聞かれてもまだ漠然とした夢しか持っていない場合が多いので、その時点で本格的な「進路指導」をする意味があるかというと微妙な気がします。(なくはないだろうけど。)
ただ遅くとも高校の段階で「キャリア設計」について生徒にしっかり考えさせておいた方がいいでしょう。
単に「進学か就職か」ではなくて、少なくとも「大学へ入った後どうするのか」というところまで。
すでに大学進学率は50%を超えているので、「大学を出ている」こと自体はほとんど価値を持たなくなっている。
その場合、「大学で何を学んだか」が重要になってくるわけですけど、多くの高校生は大学を選択する時にそこまで考えていないと思うのです。(下手すると高校の教員もそういう問題意識をもってなかったりする…)
でも本来、大学卒業後の人生設計は大学入学前に持っていなければならないと思うし、大学入学前に教えておくべきこともいろいろあると思うのです。
例えば…
・教員免許を取得してもなかなか教師になれない。
・司法試験や歯科医師国家試験に合格しても職に就けないことがある。
・文学とか哲学とか生物学なんかを勉強しても食えない。
・語学だけできても実入りのいい職には就けない。
・研究者を目指してもまともに指導する大学教授はほとんどいない。
・理系だと大学で何を勉強していても、結局は大部分がSEになる。
などなど。
そういう知識を知らずに大学を決めてしまうのは危険だし、知っていれば進路変更なり上手くいかなかったときのリスクヘッジなりができる。
高校で教えるべきことはそういうことじゃないんですか?
(どうせ勉強教えるのは塾講師の方が上手いわけだし…)