西洋人から見た日本人の13の特徴

Searchinaの記事より。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0727&f=national_0727_129.shtml
グレゴリー・クラークというオーストラリアの学者の「日本人観」だそうです。


「13の特徴」とは(詳細は省略)、
1.過度な「群れ意識」を持ち、命令に従う習慣がある。
2.個人間の関係は驚くほど誠実なものである。
3.日本人は完ぺき主義者であり、極端なほど秩序にこだわる。
4.手作りが好きである。
5.チームワーク意識が強く、身内だけでやるような家族企業の管理に長けている。
6.外国のものには、開放的で、広く受け入れるのに対し、外国人に対しては排他的である。
7.イデオロギーが軽薄で頼りない。
8.感情的で好戦的である。(日中戦争に関しての意見)
9.外交・経済政策において、戦略性に欠ける。
10.合理性に欠ける。(例えば、日本には整った義務教育のシステムがあるにもかかわらず、大学教育となるとありきたりである。日本に合理主義というものは存在しない。周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない。)
11.政府の力が弱く、派閥争いが目立つ。
12.道徳観念は根本的に恥を重視し、罪悪感は重視されない。
13.日本人は法律が嫌いである。


まぁ概ね当たってるかな、という感じですが…
私が「鋭い!」と思ったのは10と13。
そんなわけで、日本人の「合理性の欠如」と「法律嫌い」についてちょっと自分なりの意見を書いてみようと思います。


まず「合理性の欠如」について。
クラーク氏の挙げた「大学教育のいい加減さ」に関してはその通りだと思いますし、
昨日のエントリで書いた「マニュアル化を厭う傾向」も日本人の不合理さの一例だと思います。
しかしこれを解決するのは難しい。


クラーク氏が「大学教育」を挙げたのは、不合理さの一例としてでしょうが、
合理性が身に付かない理由としても、やはり(大学を含む)教育の不備があると思います。
講師の話を座って聞くだけの授業だけではなく、学生同士が積極的に議論する授業が増えれば、学生の思考力(さらには合理性)がいくらか伸びるのではないでしょうか?


あとは何だろう?
日本人は「根性論」が好きですが、こういうのも合理性の欠如と関係がありますよね。
合理性の欠如(根性による解決とか)を必ずしも悪いことと思っていないのかも。
でも実際、会社や他の組織の問題の起源を考えてみると、やはりそういう無謀な根性論が原因だったりする。
いい加減それに気付くべき時期なのでは…


次に「法律嫌い」について。
日本人に裁判沙汰を避ける傾向があるのは、周知の事実だと思います。
その理由も「他者との対立を嫌う」とか「内々での解決を良しとする」とかそういう性質に根差しているのでしょう。
だから今さら議論すべきことはないと思われるかもしれませんが…
私が主張したいのは、「法律嫌い」がもたらす弊害について。


日本では「サービス残業」のように、本来法律で禁じられているような行為がまかり通っていますよね。
セクハラとかパワハラとかアカハラとかが横行しているという事実もある。
こういうのがなくならない理由は、やはり「裁判沙汰になるケースが少ないから」ではないでしょうか?
「内々で解決できる」問題ばかりならいいのですが、上司と部下のような関係では「内々で解決する」のはほぼ不可能です。(確実に部下が泣き寝入りすることになる)
本来、立場の弱いものを守るために法律があるわけですが、日本人はその行使に消極的なために、「弱者の窮状」が放置されてしまっている。
そんなわけで「弱者に救いの手を!」と主張をするのであれば、法律の積極的利用を考えるべきだと思います。
たとえそれが「性に合わない」ものだったとしてもね。